よこがおの作品情報・感想・評価

よこがお2019年製作の映画)

上映日:2019年07月26日

製作国:

上映時間:111分

あらすじ

「よこがお」に投稿された感想・評価

DON

DONの感想・評価

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現時点での深田晃司監督の集大成的作品であり、ゴッホでもモンドリアンでもないゼロの眼差しが露わになった作品。
空き家のようなその虚空の外に汚穢と悪意は澱み流れ、内ではただ風が吹き荒び、声ならぬ声が響き渡る。彼岸と此岸の淵に佇む筒井真理子の美しき悲壮。‬
kyodo

kyodoの感想・評価

4.8
大傑作。試写で鑑賞。深田浩司の映画は「淵に立つ」が一番好きだったけど超えてきた。
ジェンダーについてきちんと思考を巡らせながら、男と女の対立を超えて、より普遍的な人間としての凄みと孤独を突きつけてくる。公開したらまた必ず見にいく。筒井真理子も市川実日子もやばい。

このレビューはネタバレを含みます

深田晃司監督については、2016年の東京国際映画祭の機会に「独立映画鍋」が開いたトークイベント「女もつらいよ!?日本映画と現場のリアル~映画・仕事・子ども~」(いい企画だった。「独立映画鍋」のサイトに報告があるので読んで欲しい)を聞いて以来、関心を持っていたのだけれど、映画を見たのは今回の試写が初めて。で、結果は−−−−とっても残念ながら、とっても残念!

〈ある女のささやかな復讐〉というキャッチコピー。しかし、そもそも虚偽の発言で自分を陥れた女に対する復讐が彼女の恋人を寝取ることだなんて、発想がどうにも古すぎやしないか。

しかも復讐の相手たるニートの女性は、訪問看護師だったヒロインに「あなたのようになりたい」と言い募るほどに惹き付けられていたのだから−−−−その想いが暴走してしまうほど一方的なものだったとしても−−−−高校時代から交際が続いていたカレがヒロインに誘惑されたところで、復讐なんぞになりはしないだろう。むしろ、想いを寄せていたヒロインがその程度の女だったことに真底、失望しこそすれ。

〈ヒロインは「無実の加害者」なのか〉とも謳われているのだが、加害と被害の構図で言えば、そもそもの罪は中学生の女の子を誘拐したヒロインの甥の歪んだ欲望にある。彼が何故そんな行動に出たのかは一切触れられないし、刑務所から出所した彼を迎えるヒロインも一度も聞こうとさえしない。だから、パンフレットで深田監督が語っている「自分にとっては男性よりは女性の方がより未知な存在だからこそ、撮ってみたいというのもあったと思います」という言葉には反撥を覚える。

ならば男性のセクシュアリティが何故そのように歪んでいくのか、支配欲へと簡単にスベっていくのか、そこをこそ不問に付さずに探究して見せろよ、そして男たちがそこからどうすれば自由になれるのかを切り拓く作品を撮れよ、と私は思う。それをせずに、物語を女同士の争いへと転化するなんて、狡くないか。これまでさんざん繰り返されてきた紋切り型をなぞってどうする!と言いたい気持ち。

まぁ、だいたい邦画はほとんど見ないこともあって(男性監督となればなおさら)、他の監督にはこんな期待はしないんだけどね。
GLL

GLLの感想・評価

4.0
凄すぎるの一言!
日本映画がまだ死んでないって言いたかったが、日本映画っぽくないな、笑笑
080き080

080き080の感想・評価

3.8
日常の歪みは急にやってくる。プラスに見えたものも、グルっと反転。

最後まで心のザワつきが止まらない。
Nerimarks

Nerimarksの感想・評価

4.3
町田くん~からのゾンビーズからの池松壮亮さん続きだったので、自分の中でキャラが崩壊しかけていたが、池松さんに似合う役柄は個人的には、この作品だったんじゃないかなーと密かに思ってる。
本来的に修羅場になりそうな場面で、一笑とともにさらっと交わす態度や抑揚なんかが、すごく”それっぽくて”印象に残ってる。

市川実日子さん演じる基子の破天荒な行動には注目したい。共依存とかその手の類の呼称が何かしらつけられていそうな気がするが、女性視点だとまた違う意見がありそう。とにかく、主演を務めている筒井真理子さんの、二面性というか、つくりあげたリサの妖艶な人格がクセになる。

ちなみに次のNext池松は『宮本から君へ』なのでまたキャラが崩壊しそうである。