あくちゃん

よこがおのあくちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

よこがお(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

何故なんだろ…血の繋がりがあるだけで加害者…犯罪者と同じ一族と言うだけで、同類。
職場、大切な婚約者…こんなにいつも近くで見て感じて一緒に過ごす日々が長いのに…メディア、雑誌…全くらない第三者の声で周りから人が居なくなる絶望。
介護の仕事が好きだった市子。
好きな仕事を辞めなくちゃならない状況ってこういうケースで辞職もあるんだな…と知った。
パンフレットに書いてある施設に助けを求めた先に…ここは被害者しか救えない、もう私達にできる事は無い…何故?…市子も同様に被害者だ。
顔は口ほどにものを言うと言うが、しっかり「よこがお」が語っていた。
車のミラーに映る横顔
信号待ちしている時に市子に想いを寄せていた彼女が介護の老人が横断歩道に落としてしまった私物を拾っている姿を見て、そっとアクセルを踏み車を進める…
お願いやめて…と思っていたら横断歩道のメロディが流れる。
大きなクラクションの音を長めに響かせて作品は終わった。

もうとっくに心は悲鳴を上げているのに。
仕事も愛する人も自分の声に耳を傾ける事なく離れていく状況に私は耐えれるのだろうか…判らない。
ふとした時に顔を出す感情の横顔を日々隠しながら生きるには辛すぎる。

きっと私も全く知らないメディア、雑誌に踊らされて好き勝手に言ってしまう浅はかな考えを改めさせられる作品だった!
また一つ視野を広げられる作品に出会えました。
紹介してくれた友達に感謝です。
あくちゃん

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