ち

よこがおのちのネタバレレビュー・内容・結末

よこがお(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

はーーーーーーいいですねぇ。好き。好きだわ〜この監督の作品。
人間のさあ、こわーい醜い部分を描くの上手いよねぇ。
嫉妬って人を狂わせるのよ。
女の嫉妬は怖いねぇ。男と女だったらもっとシンプルなんだろうけど、女が女に嫉妬するっていうのがこの世界では一番怖くて一番厄介で一番醜いのよ。
好きな人が幸せになろうとしている。
女同士だからこそ、奪うわけでもなく、奪えるわけでもなく、引き止められるわけでもなく、この感情を言語化して伝えられるわけでもなく。
でもどうしたって嫌で、気に入らなくて、私以外の誰かとなんて幸せになってほしくなくて。
どうして私じゃなダメなの?私だってあなたのこと好きなのに。
それが曲がり曲がって相手をどん底まで突き落としてしまった。
苦しむ相手を見てしまった、と思った時にはもう遅い。
やだ、嫌いにならないで。こんなはずじゃ。
でもそんな気持ちが相手に伝わるはずもなく。相手には突き落とされた憎しみだけが残る。
はーーー人間ってままならないわあ。
でもそれでも、地の底に突き落とされたって生きていかなきゃならないのよ。人間って簡単には死ねないんだよね。もっと簡単に死ねたら楽なのに。
好意を向けられてたってそれが歪んだものになればとんでもない悪意になってしまうなんて人間って嫌な生き物。
ああいうマスコミに追いかけられるのシーン見ると絶対RADWIMPSのPAPARAZZI思い出すわあ。胸糞悪い。
ち