前作よりもいい部分もありましたが、全体的にはやや前作より劣るように感じました。楽曲ジャンルの幅広さが今作はいいポイントとなっていたし、シンプルにテンションが上がる曲が多かったのでその点では楽しめたと思います。ただ逆を言うと、前作よりも良かったのはそこだけに感じてしまいました。何よりもネックになっているのは、前作から大して成長していない主人公の自己中心的なキャラクター性な気がします。特に今作は前作よりもそれが顕著に見えてしまったと思うし、一応成長したように思わせるラストにはなっているのですがあまり納得できませんでした。また、前作にはあったドリームワークスらしさがあまり感じられなかったのもかなり残念なポイントです。「本当は両立し得るものを気に食わないという理由で排除しようとしていないか、踏みつけていないか」という旨のメッセージは良かったと思います。とにかく全体的にやや残念な仕上がりでした。
