マーフィー

イン・ザ・ハイツのマーフィーのネタバレレビュー・内容・結末

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2021/08/01鑑賞

やっぱりミュージカルとラップの相性はバッチリですね。
やっぱ言葉数が多い方が伝えられるメッセージが多いし、描写も分かりやすい。それでいてキッチリ韻を踏むから曲としてバッチリ綺麗なんよ!
プラス舞台がもたざる者たちのコミュニティであることでさらにマッチしてるんだと思う。
ラテンのリズムも最高なんやけど、
そこにぶっ刺さってくるラップがめちゃくちゃカッコいいのなんのってもう。

オープニングから最高なんすよ!
ラップ特有の情報量で物語の舞台や自分たちの置かれてる状況とかを綺麗に踏みながら描写して、
サビに向かって凄まじいグルーヴ感作って
からのサビがこれまた良き。
フレーズごとの「day」「pay」「cafe」「away」の韻はもちろんのこと、
印象的なフレーズの「In The Heights」の「Heights」を踏んでいくのがやっぱり気持ちいい!
外国の音楽ってラップじゃなくてもちゃんと踏んでるからすごく気持ちいい。

後半のアブエラのレコードをサンプリングしたラップとかもすごく粋。
ただのrepriseで済まさないのすごく好き。

9万6000ドルの話ずっとしてるくだりはちょっとくどかった。
曲はめっちゃいいんですけどね。
でしかも最後に伏線として効いてくるという。
素晴らしいこと尽くしやけどくどいのだけが笑ってしまった。

あとはアツいというか、情熱的ですねラテン!
美容院三姉妹?みたいな軍団の、移転の日にシケたみんなを鼓舞するとことか、
最後のヴァネッサの行動でウスナビが「やっぱここ残るわ!」って前言撤回しちゃうとことか。
情熱的ですねー!

ストーリーについても好きな方でした。
それぞれが夢と悩みを抱えながら、前へ進む姿は感動的でした。
もうちょっと文化的なところとか勉強してたら更に楽しめたのかなと思いました。

長めの上映時間ですが、割と展開が早いところも。
ニーナが「大学行きとおないねん...でもそんなん言えへんわ...」歌唱の後に美容院ですぐ言っちゃうのびっくりした。
歌として表現されてるから、みんなの気持ちとかすっごいぶっ刺さってるのがよく分かるんですけどね。
よりによってあんなすぐゴシップ広がりそうなとこで言うんかと...。
お父ちゃんはお父ちゃんで、別のルートから真相を知る訳なので、美容院から巡りめぐってお父ちゃんに伝わる、みたいなことにはならんかったけども。

サントラリピートですね。しばらくは聴いてるとシーン思い出すので最高かと。
マーフィー

マーフィー