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超・少年探偵団NEO -Beginning-のmitakosamaのレビュー・感想・評価

超・少年探偵団NEO -Beginning-(2019年製作の映画)
1.0
東映youtubeより。こりゃドイヒー。誰の為のどんな層の為の映画かサッパリ不明だ。これを作った製作陣には興行的勝算が少しはあったんだろうか???

元々はアニメ版があったらしい。これも知らぬ…
この実写版は、主人公が小林少年の、ヒロインが明智小五郎のひ孫という設定で、4代目怪盗二十面相と戦うという設定。むーん、設定からして金田一少年の事件簿の丸パクリ感が不穏だ。

まぁそれでも面白ければ許されるが、圧倒的につまらんのが救えない。
ミステリーとしての見せ場が、ホントにホントに何っも無い!
確かに乱歩の少年探偵団シリーズは児童向き作品であり、ミステリー要素はそもそも無かったのは事実だ。
子供向きミステリーを否定しているのではない。子供向きならキャラクターも子供にすべきだ。
だが今作は中高生をターゲットにしたキャスティングをしておいて、ミステリが児童向きレベルそのままなのが問題なのだ。

非常扉の中に秘密の抜け道ああるとか、電人なるロボットを操っているとか、高校生の設定でやって良い訳ないじゃん。

さらに4代目小林君は4代目20面相とシンクロするという謎設定。
ワタリなる幼馴染の友情が描かれるが、彼がなんで小林君のシンクロの秘密を知っているのかも全く謎。
ラストのロマノフの秘宝のある美術館に小林君も簡単に入れてるザル警備とか、二十面相の仲間に化けてワタリがいるとか、三代目小林の存在とか、ヒロインの明智がアイドルだとか、ミステリー研究会の3人組だとか…
何がなんやらもう。マトモな物が一つもない

それでもビギニングと銘打ったのだから、今作のヒットを見込みテレビドラマとかに繋げるつもりだったんかな?バカだな。

“子供向き”はターゲット層を誤れば“子供騙し”だという典型的な失敗作。
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