おばけつ

ある船頭の話のおばけつのレビュー・感想・評価

ある船頭の話(2019年製作の映画)
4.0
2021/11/9 474作目

一艘の舟。全ては、そこから始まる。近代産業化とともに橋の建設が進む山あいの村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前に現れた1人の少女。何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めたことで、トイチの人生は大きく狂い始める-。

オダギリジョー脚本・監督
生活の空白とそこに潜む小さな狂気を楽しむ素晴らしい映画でした。
橋の建設が進むにつれ川上から流れる油が増えていくのが見ていて辛い。
「役に立たないものはみんな無くなっていくんだよ」
役に立たないものが大好きな性分なので悲しい気分になった。
平穏も狂気もどっちもこなせる柄本明は尊敬に値します。
虹郎、信じてたのに…人間出鱈目が1番だ