ある船頭の話の作品情報・感想・評価・動画配信

「ある船頭の話」に投稿された感想・評価

オダギリジョーの長編映画監督デビュー作。
あれだけ豪華な制作陣でただただ一人の船頭の話を、ずっと同じ川を舞台に描いたというのは本当に潔いし撮りたいものを撮るという意思が見える。
そしてなにより映像美が素晴らしい。

柄本明を初め、永瀬正敏、浅野忠信など邦画界を代表する俳優たち、そして撮影監督にはクリストファードイル、衣装はワダエミ、音楽はティグランハマシアン。
オダギリの芸術に対する造形の深さが現れている。
またオーディションから抜擢された川島鈴遥も独特の存在感を放っていた。
まこと

まことの感想・評価

3.7
あっぱれ

オダギリジョーの能力と才覚


題材選びと着眼点とキャスティングは

新人監督の域を優に超えている
joze

jozeの感想・評価

3.9
オダジョーが初監督と聞いて。

てっきりスタイリッシュな現代劇がお好みだと思っていました。真逆でしたね。まさかの泥臭い時代劇とは。タイトルに偽りなく、"ある船頭のお話"でした。

ヒロインの少女(初見)が、若い頃の麻生久美子とソックリ。むさ苦しい男どものなかに紅一点。圧倒的無垢な顔面と赤い着物が映える映える。もしかして"カンゾー先生"のオマージュか!などと要らん妄想をして勝手に楽しんでました。三日月さんLOVE。

村上淳、虹郎の親子共演。永瀬正敏、浅野忠信、柄本明、長年映画畑を支えてきた面々に、細野晴臣、クッキーなど異種も参戦、さらにクリストファードイル、ワダエミ(衣装素晴らしかった)ワールドワイドなお二人までいらっしゃる。みすぼらしい老いた船頭の話しに、これだけの猛者を使えるオダジョーって、何者?兵どもが夢の跡。

一際印象的だったのが映像美。雨、霧、光、夕焼け、紅葉、雪化粧、、時間をかけ丁寧に切り取られたシーンの数々は、どれも綺麗で強いこだわりを感じた。

万人受けはしないでしょうし、場面転換の少なさに退屈になるかもしれません。ですが安っぽい番宣映画感は一切なく、己の撮りたいもの、やりたい事を貫き通した、オダジョーの覚悟が充満した映画だと思いました。霧山くんLOVE。
るじ

るじの感想・評価

4.1
撮影や音楽がすごくクオリティ高かったと思う

雨や雪の日が晴れの日以上に綺麗だった
傑作!

ただ、見てほしい。


だから邦画も、やめられない。



半径2mの世界で無限を表現する。 


これこそ、邦画のストロングポイント。
悟空

悟空の感想・評価

3.4
船頭の男の話。オダギリジョー監督。
映画というよりはPVに近いのかな?映像美自然にみせられた、2時間の作品。
オダギリジョーの人望で、浅野忠信、蒼井優、ムラジュンをちょい役起用。ただそこが普通のエキストラならこの作品は薄かった。存在だけで映画の魅力を増せる役者すげぇ
柄本明がうますぎて浮いてた
なるほど、PVって言われたらしっくりくる
近代化・産業化とともに、橋の建設が進む山辺の村。
河岸の小屋でひとり暮らし、村と町に人をつなぐための船頭を生業とするトイチは、橋の完成を心待ちにする村人たちに複雑な思いを抱きながら、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。
そんな折、トイチの前に現れた一人の少女。
河を流れて来たものの、何も語ろうとせず身寄りもない少女。
彼女とともに暮らし始めたことで、トイチの人生は大きく狂い始めてゆく…。


好みが分かれそうな作品ではあるけれど、私はすごく好きでした。
のんびり、ゆったりと流れていく時間。全くストレスなく観ることができます。
そして、本作の一番の見所はなんと言っても圧倒的な映像美。
あの美しさは、もはやアートです。劇場の大画面で観たかった〜!!


本作は、「社会の進歩」が変えてしまう「人間」と「時間」の切ないお話です。
対等な関係であったはずのトイチと源三が、橋の完成により源三がトイチを上から目線でコキ使うような関係に変化してしまう場面では、社会の進歩は人の心をも変えてしまうのだと悲しくなりました。


悲しいラストなのに最後まで穏やかな気持ちで観ることができたのは、ゆったりとした贅沢な時間の流れによるものでしょう。
ピアノが奏でる美しい音楽も含め、癒やされました。


邦画の魅力がたくさん詰った秀作だと思います。

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールのスタッフの豪華さに面食らった
それ故にディテールはとても綺麗、衣装美術映像、ワダエミ、佐々木尚、クリストファードイル。
中盤辺り迄の偶に入るエフェクトのシーンのクオリティが酷い、川の中泳ぐやつとか
全体に台詞も酷い、特に虹郎は役のキャラも言い回しも相俟って酷過ぎる。
浅野忠信がもっと見たかったけど彼の脚本演出じゃ碌な出番にならなそう

「贅沢な骨」のスタッフが結構被っとる
kaname

kanameの感想・評価

2.0
渡し舟の船頭として静かに生きる男が、ある少女との出会いによって運命を狂わされていく様を描いた物語。

哀愁漂う美しい映像は素晴らしいが…掴み所のない幻想的な話にはイマイチ入り込めず…

動きの少ない内容に2時間超えの尺は、ちょっと辛い物があったかな…
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