ある船頭の話の作品情報・感想・評価・動画配信

「ある船頭の話」に投稿された感想・評価

1950

1950の感想・評価

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便利になるにつれ失われていくもの。諸行無常だけれども、もっとゆっくり過ごしたい。もっと大らかに生きたい。と思った。

文明、生き方、生と死、普遍的なテーマを静かに描いている。役者が本当に素晴らしい。いい映画だと思う。映画館で観たいな。



川辺の小さな小屋に住む船頭。舟を漕いで人を渡らせてきた。少し離れたところでは、橋がつくられている。橋ができれば、村と町の往来が楽になる。便利になる。そんななか、暗示のように「ふう」という子が現れる。


世の中の役に立つかどうか。人間とは何か。向こうへ渡るまでの客との会話。

台詞のひとつひとつに心を動かされた。いろんなことを考える。


悪いなあ
いやいや、何言ってんだよ

何か新しいものを求めたら古いものは消えていく。しょうがないことだ。世の中風が吹けば変わっていく。

人間でたらめが一番だ。考えすぎるとろくなことがない。答えが出る前に心が病んじまう。
ちゃん

ちゃんの感想・評価

3.6
監督脚本オダギリジョー!
風景がとにかく素敵!
静かで哀愁漂う話で淡々としてるけど唐突に衝撃的な場面も。
便利で生活が豊かになると失われていくものがあるよね。物でも仕事でも人の心でも。
【映像美美美美美美美美美⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎】

iPhoneカメラのビビッド加工を100倍増しにしたような映像美を殴り付けてくる。
なのに何度も寝ては巻き戻しを繰り返してしまった(꒦໊ྀʚ꒦໊ི )꜆꜄꜆
序盤からあまりの静けさ&不穏さに、もう少しホラー寄りになるかと勝手に思い込んでいたら日本版『とうもろこしの島』だった印象。あちらも初見では良さが分からなかったので本作も複数回観たら変わってくるのかも。
とりあえず、日本語字幕くれ…( ꈨຶ ˙̫̮ ꈨຶ )

2022/08/31Amazon Prime Video
i

iの感想・評価

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蛍のいる川 動と静 自然に還る
映画館で観てなくて 後悔
ギリ間に合った、あっぶねえ
いやあ観られて本当に良かった
これスクリーンで観たい

邦画を観た余韻が全く感じられない稀有な作品だったなあとエンドロールを眺めていると監督脚本オダギリジョーという予備知識はあったものの撮影がクリストファードイルで納得した。
細野晴臣先生も出てきて驚き、、

宗教的なエッセンスを加えつつ、ただ淡々と渡し守の仕事をこなす中でその川であったり、近くの村、そこに住む人となりの背景が浮かび上がってくる。その情報は視覚的なものが殆どで、映像に魅入られる。
ゲンゾウは'橋の工事がうるさくてたまんねぇ'と語っていたが、わたしにとってはひぐらしの声がそれで。

身分が低いひとがやる仕事の印象を受けるように敢えて見せていた気がしたけど、実際はどうだったんだろう

橋というただの物的なシンボルのようで、そうではないんじゃないかと感じさせる描写が秀逸でした 味噌を焼いたりフウに舟を任せてみたりするシーンが微笑ましいのに、季節が変わって雪が降り始めてからは何もかも変わってしまった。
医者が言っていたように、渡し守の仕事のように、すべては'輪廻'で巡り巡っているというメッセージを感じた

わたし蛍って今まで見た事ないかも
伝統を紡ぐ船頭と破壊の象徴である少女。
概念×概念。秘めた感情。向かうべき未来。
オダジョーやってくれたな、という感じ。古き良き日本映画を踏襲しつつ新しいアプローチも入れた作品。邦画も捨てたもんじゃないなと思わせてくれる。
音楽が和に寄せていたわけではなかったから、途中のファンタジー展開は割と受け入れられた、と思いたい。人として出すんじゃなくて形ないものだったらもっと良かったかな。
時というものはとても残酷で、せめて、彼らが逃げた先で何不自由なく暮らせていたらいいなと願ってしまう。
主演の柄本明さんの演技が演技じゃなくて本当に沁みる。初手細野晴臣さん出てきたのはびっくりしすぎて笑ってしまった。キャストみんな良かったなあ・・・
画と環境音が美しすぎるのでそれを見るためだけに観てもいいと思う。
きよ

きよの感想・評価

2.8
「船頭」というキーワードと、細野さんが出てるというレア感に惹かれ鑑賞。

余りにも雰囲気が強すぎるが故に、肩透かしくらったような。ストーリーも単純明快だし登場人物が語りすぎて、こちらが深読みするような余白がない。ハッとするような台詞やシーンが出てきそうで出てこない。映像美と俳優陣の魅力に頼りすぎな印象。

水墨画のような川辺の風景は美しく、そしてどこか怖く、もの悲しい。それを背景に、主役の柄本明をはじめとする豪華役者陣の芝居を観れたのは良かった。おふう役の女優さん、存在感凄かった、今後が楽しみ。
MSTK

MSTKの感想・評価

3.6
アマプラで。
たまたまロケ地の新潟阿賀町に行った際に存在を知って視聴。
良くも悪くも昨今の日本映画では見ない静かさ、侘しさを感じました。
今の世の中ではたゆたう小舟のように穏やかな生き方など夢のまた夢な気がします。
ksk

kskの感想・評価

4.0
私には超フィットする静かさだった。

オダギリジョーはいつも、嫌味とか心ない言葉を言われてそれをヘラヘラっと「そうっすよね」と返す役も多いし
感情を表立って出さずに、受け流すような、でも腹の中では色々溜めてるような
そんな人物像がトイチとも合致します。

「誰かの役に立ちたいと口では言いながら〜」のシーンは響きます
誰かの役に立てるのにも、意志だけじゃない色々な要素が必要なんですよね。結局は手の届く範囲に収まる。手がどこまで届くのか。
これがラストに小船で「どこまで逃げられるのか」に繋がっていきます。色んなものから逃げるように(あるいは逆らうように)どこまで行けるのでしょうね

静かな流れから急かしさと合理主義とに変わっていく感じは、いつの時代もそうだったのでしょう。
ゆっくりしたい時、出来る時にこそ響く映画なのかなと、思いました。
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