黒人差別が酷く、メイドとして白人が黒人を雇う時代。
子育てはメイド任せ。黒人を育ての親と感じている白人が大人になって、差別を受けるメイドや周りの黒人たちの体験談を集めて本にするお話。
差別問題をテーマにした映画は沢山あるが、黒人側or白人側の片方からの目線がメインで描かれた作品が多い印象。
この映画は両者からの目線でバランスよく描かれており、どちら側にも感情移入できた。
みんな同じ人間なのに。
心が痛かった。
黒人の中でも階級がある。
黒人女性は黒人男性に下に見られる。
人権なんてあったもんじゃない…
そんな女性は女性たちで助けあってる。
題名HELPには色々な意味が考えられる。
みんな一人で生きてるわけじゃない。
誰一人として必要とされない人はいなくて
支え合いながらこの世界は出来てるんだなと。
支える人は1人でも十分。
幸せになるためには、周りにいる人や自分と向き合わないといけないなと。
“イジワルは心の中で育つもの”
この言葉は印象に残ったので、
備忘録として。
黒人女性は気が強いというイメージを勝手に持っていたけど
実はそれは仮面をつけた姿であって
本当は弱いもの。
でも芯を持って強く生きないと
仕事は失う…逮捕される…もしかすると殺される…様々な困難、危険が常にある。
この時代よりはマシになったといえど、
今もなお問題は解決されていない。
当事者ではないとおざなりにするのではなく、黒人差別に限らず自分が無意識的に差別していることはないか、一人ひとりが考えて自分に向き合うことが大切だと改めて考えさせられた。
最後に。あの州1番の料理上手なミニーが料理を焦がしちゃうの、愛。
最後は愛が溢れててほっこりでした。