「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」に投稿された感想・評価

チョコレートパイが際立ってしまうが、本質は人が人として向き合うための尊厳を戦っていた時代の話。
以前、何処かでこんな言葉を見かけたことがある。

「自分の考えを主張し過ぎると、“敵”を作ることになる。それでも闘っている内に不思議と、“仲間”ができる」

生きるか死ぬかの危険性の違いはあれど、いつの時代にも、どんな場所にも、迫害をする者とそれを受ける者は存在する。

映画が終わったあと、自分はどちら側の人間だろうかと、自分自身に問いかけた。

そんなごく簡単な質問にさえ、毅然とした態度で答えることができない揺らぐ自分に、少々落胆して溜息を漏らす。

人の心を動かして多くの深い愛情を生む“奇跡”を起こすのはいつだって、迫害をする者ではなく、受ける者たちだ。

こんな悪夢から抜け出したい、残酷な現実を終わらせたいと、全身全霊で闘うからこそ、人の心を動かす奇跡が起こせる。

人のことを嘲笑い、批判する者の銅像は立たないという。

清らかな精神を持ち続けて居られるように、己の中にある醜い心と闘い続ける。

勝てるかどうかは自分次第。

負けそうな時は、醜い心に向かってこう言い放ってやろう。

「Eat...my...shit.」

p.s.

146分という長時間でありながらも、あっという間に終わり、時間の長さを一切感じなかったのは、見ごたえがある作品の証拠だ。

エイビリーン役のビオラ・デイビスとミニー役のオクタビア・スペンサーを筆頭に、ヒリー役のブライス・ダラス・ハワードなど、どの女優さんも見事で、中でもシーリア役のジェシカ・チャステインがにやけるほどにキュート。一目で惚れてしまう。

監督を主にした製作者の男たちは皆、撮影しながら「この瞬間だけは自分も女になって、共に闘い、寄り添いたい」と思っただろう。

少なくとも僕は、鑑賞しながらそう思った。
みんながこうだと言っていることを違うと言える強さや勇気がすごい。あの時代ならなおさらだと思います。

自分の子どもを預けて、自分を迫害する白人の子を我が子のように育てる。憎むわけでも暴力を振るうわけでもなく、本当の子どものように愛せるなんて。

クソ食らえ(物理)には笑いました。

2017.138
"What does it feel like to raise a white child when your own child's at home being looked after by somebody else?"
記録✒
好き!
茶色のパイには気を付けて!
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