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The End of Time(原題)のyのレビュー・感想・評価

The End of Time(原題)(2012年製作の映画)
3.4
気球で「空の果て」にたどり着いた一人のパイロットの記録。時という概念、名前という概念。美しい映像が物語る美と恐怖。時折挟まれる台詞のない風景シーン、ゆらゆら漂う気球や、整然として吸い込まれそうなキューブリック調の研究施設、枯れた木に降り注ぐ雪などが良い。自然とは、時とは、というテーマに答えるには言葉よりも「存在を認識すること」の方が意味を持つと思った。生まれ、変化し、死んでゆく。残酷で美しき時の物語(=人生)。後半になるにつれて退屈になっていくのが残念だ。
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