Maiko

つつんで、ひらいてのMaikoのレビュー・感想・評価

つつんで、ひらいて(2019年製作の映画)
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やっぱり紙の本が好き。
一冊の本の装幀に、いくつもの軌跡が込められているんだと改めて。

そして確固たる自分の世界観を持っている人の話は面白い。蕎麦屋での話がとても興味深く印象に残った。
曰く、「デザインするの日本語はこさえる(=こしらえる)だと思う。設計するとかじゃない」
「言葉は人間なんて相手にしてない」

弟子である水戸部さんの、本来シンプルなものほど良いはずなんだけれど、依頼主は皆何かを加えたがるという話も印象深い。
シンプル=簡単と捉えられがちだけれど、実はデザイナーの手腕が必要とされるのはシンプルなものの方だろう。
昨今の広告とかもろもろの問題が頭をよぎり、デザインというものの専門性を改めて感じた。
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