つつんで、ひらいての作品情報・感想・評価

上映館(3館)

つつんで、ひらいて2019年製作の映画)

上映日:2019年12月14日

製作国:

上映時間:94分

「つつんで、ひらいて」に投稿された感想・評価

装幀という手仕事と本を作る現場を丁寧に描いたドキュメンタリー。上映後のトークショーで広瀬奈々子監督が「読者を消費者にさせない」本づくりについて「媒体は違っても映画監督としてもそういう作品づくりをしたい」と語ってらしたのが印象的でした。この映画がまさにそういう映画でした。
natsumi

natsumiの感想・評価

4.0
おもしろいなー。本の装丁のこととか全然考えてなかった!すごいなぁ。これから本の見方変わる!
菊地さんはいつも黒を着てて、そのお弟子さんも黒着てるのは偶然なのか、影響なのか?
一冊の本ができるなかで欠かせない工程の一つとして、本の装幀というものがあります。言ってしまうと本のデザインです。「本の顔」も言われる部分であり、本屋さんで見かける上でもとても大切な部分です。その道のプロフェッショナルとしてとても観ていてうなされました。良かったです。
ka

kaの感想・評価

3.6
ー デザインは、こしらえるもの。

装幀の仕事がこんなに緻密なものだなんて
全く知りませんでした。

本に限らずネットですぐに何でも
買えてしまう時代。
本は、紙じゃなくても読めてしまう時代。

私は電子書籍をほとんど読まないけど、
本屋に行くというそのこと自体がまた違う見方でもっと面白くなる映画でした。
この映画を観たあとだと、本屋はある種の美術館と捉えられる。

お気に入りのコーヒーカップだとコーヒーがもっとおいしい。ほっと一息つける喫茶店がある。壊れかけの蓄音機でレコードを聴く。

便利でコミュニケーションの形も日々変わっている現代で、知らず知らずのうちに豊かなものを見失っている気がしました。

登場する中の一人の作家さんが、時代が変わって人々がどう考えていくか…だから、装丁に関してはこの先予測がつかないよねぇ、みたいなことをおっしゃっていました。

見失っていても、物事に対する価値の捉え方や人の気持ち次第で、失わなくて済むものもたくさんあると思います。

本に限らず、何かを買う、選ぶ、お店に足を運ぶ、映画館に足を運ぶ、というのは、時間の無駄ではなくて「体験」ですね。

この作品を作ったことに対して、知らない世界を見せてくれてありがとうございます、という気持ちです。
Maiko

Maikoの感想・評価

-
やっぱり紙の本が好き。
一冊の本の装幀に、いくつもの軌跡が込められているんだと改めて。

そして確固たる自分の世界観を持っている人の話は面白い。蕎麦屋での話がとても興味深く印象に残った。
曰く、「デザインするの日本語はこさえる(=こしらえる)だと思う。設計するとかじゃない」
「言葉は人間なんて相手にしてない」

弟子である水戸部さんの、本来シンプルなものほど良いはずなんだけれど、依頼主は皆何かを加えたがるという話も印象深い。
シンプル=簡単と捉えられがちだけれど、実はデザイナーの手腕が必要とされるのはシンプルなものの方だろう。
昨今の広告とかもろもろの問題が頭をよぎり、デザインというものの専門性を改めて感じた。
本作のドキュメンタリーは装幀家の仕事だけでなく、デザインの本質ついて学ぶことができる作品。📚
この作品で密着を受けていたこの菊池信義さんは、本づくり(装幀)に本気で向き合う。
当たり前だけどこんなにも細かくこだわって作っているなんてとても刺激的でした。

本のデザインは言語の物質化。
物語や思想をどうやってカタチにするか。
カタチから物語をどうやって伝えるか。

本を手に取れば目から見るテキストだけでなく、材質や手触りから触覚までも刺激される。それもまた情報なのだ。だからといってデザインに囚われ過ぎて仕舞えば本の作品と調和するとも限らない。
本の内容よりも、魅力に溢れた本のカタチから手に取り買って読むこともあるはず。そのカタチから物語がリンクしていくこともある。一冊が何千人も手に取ることになる。そこまで些細なこだわりに気づいてくれる人はきっと何人もいない。それでも、そんな一筋の光のようにきっかけとなる入り口作りをするのが装幀家の仕事なのだと。
なんだか偉ぶる先生という訳でもなく、ただただ純粋に装幀の仕事に全てを捧げている方なのだと感じました。

また、パンフレットがめちゃめちゃかっこいい。それもそのはずでこの菊池信義さんと弟子の水戸部功さんがデザインされていました。このタイトルに合わせ、あえてタイトルが見えないように包まれている。また複数の紙質が使われていて本作とマッチしている。こんなすごい不思議なパンフレット見たことありませんし、今年一番かっこいいパンフレットだと思います!!
tomi

tomiの感想・評価

4.0
始まりからにまにましながら観てしまった。
本屋さんに行くと背表紙を見るだけでも幸せに浸れるけれど、裏側の世界を見るともっと本屋さんを楽しめそうだ。

帯とカバーに包まれて花布や栞の色、ひらいても尚、装幀家の想いが詰まっている。なんて趣があるものなんだろう。

紙を彼女の肌のようと頬をすりすりとする装幀家菊地さん、レコードを聴いてコーヒーを丁寧に淹れる。庭には白と黒の猫が水を飲みにやって来る。

ワクワクが止まらない!
サントラ買って帰りました。
kinalien

kinalienの感想・評価

3.8
音が心地よい。
大人の人生にあるワクワク感が伝わってきて楽しい。
coco

cocoの感想・評価

4.0
見れて良かった。この先この手仕事は、見ることが出来ないかもしれない。
本を取り巻く環境は、変化していっている。でもだからこそ、知りたかった。本に宿るものに、いのちを吹き込む。デザインはこしらえる。覚書。
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