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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ーのひみつのレビュー・感想・評価

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)
4.0
ここに居る人たちは周りをよく、みれてしまうひとが多い。ひとが醸す感情のより奥の部分まで探ることができてしまうし、その探った中にひとつでも見たくないものが含まれていたとしたら、そこが引き金で負が引き出されて、自身を制御する術が分からないから何かに当たるしかない。そしてそれを他人からは異常と看做されてしまう。傍から見たらそうなんだけど、そうなんだろうけど、ねえ。

ひとりでは生きられない。だからといって、全てのひとと上手くやる必要はない。時には切り捨てる道があってもいい。逃げる道も、戻る道も、やれそうならば進む道もあっていい。それで失敗しても、また戻ってみたらいい。自分の首を自分で締めて、世界を狭めて、孤独を感じながら生きずとも、視野は幾らでも広く持てるし無限大なんだよね。

自分たちもこうなるきっかけはどこにだって転がっているし、たまたま関わるひとに恵まれた、というだけの違いだと思った。状況が違えばいくらだって、どうにだって、なににだって、なれたんだ。
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