研究所が爆発し、研究所の周辺地域の人の命が奪われてから10年後、命を奪われた人の存在だけが残る者「レムナント」が認められるようになった。レムナントは決められた時間に発生し、短時間で消える存在になっており、意思疎通できないものとされていた。高校生のロニーは鏡に「逃げろ」という文字を書いて消えるレムナント「ブライアン」のことが引っかかっていた。ロニーはレムナントに詳しいカークとともにブライアンのことを調べ始める。
ストーリーのテンポは良く、それでいて独特の設定が観ている側を見たことのない世界へ引っ張ってくれており、最後まで集中して楽しむことができました。
レムナントの存在は文章では説明しづらいですが、映像として分かるようになっているので、理解することは容易いと思います。幽霊みたいですが、毎日決まった時間に現れ、短時間で消えるので、ロニーを含め作品内の人物は当然のように許容しており、怖さはほとんどありません。
本作の肝である「ブライアン」の正体とその背後にある真実に至るまでのストーリー構成が面白く、ロニーとカークが調べていくうちに様々な局面に遭遇する展開が緊迫感と新鮮味があって良かった。
なかなか面白い作品でした。
鑑賞日：2023年5月23日
鑑賞方法：CS ムービープラス
