シネフィル母ちゃん

ウィンター・ブラザーズのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

ウィンター・ブラザーズ(2017年製作の映画)
4.7
あれま...。評価低い。
でも、私はこの作品大好物でした!!!
もうねっ!!!!!!!! 「!」←これを乱発したいくらい大好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


貧困と犯罪という闇が漂う、閉塞的な雪景色。
凍てつくような寒さの中で繰り広げられる哀しくも暴力的なやり取りに、こっちの心まで参ってしまう。
また、白いのは雪景色だけではない。
石炭で服も顔も真っ白。
この描写が個人的に超ツボ。

攻撃的、退廃的、興奮、虚しさ、喧騒、静寂、怒り、悲しみ
相反する物がこの物語の中に次々と登場してくる。

主人公は少しだけアスペルガー症候群なのかな?
ただ暴力的な人間ってだけではない気がする。
上手く人と交流が出来ずに、兄も傷つけ、心の整理が出来ずにそれでまた狂っていく。
すごくすごくこわかったけど、同時に哀しくもなった。

「これ、必要なん?」っていう描写、シーン、アングル、長回しが盛り沢山。
これもツボすぎた!
あたしゃ、こういうのに弱いんだよ...すき......。

主人公を演じた俳優があまりにもハマり役。