この映画が放映された時は絶対に映画館で見ようと思っていた。だけど評価があまりにも悪かったから、見ることで思い入れが怒りに変わってしまうのを恐れて映画館で見るのをやめた。
そこから数年経ち、Netflixに上がったときは拒絶はしなかったし少し見たい気持ちになっていた。もう評価が悪いことは分かっていたから見る覚悟ができたというのが一番の理由だろう。
見始めて驚いた。ゲームのリメイクを映画にするなんて上映時間がいくらあっても足りないはずなのに、それを上手いこと映画の尺に落とし込めていたからだ。感動したよ。
所々内容改変があったけれど、見ていて不快なものは全くなく「映画ドラゴンクエスト5」という形としてはかなり良い出来だと思った。昔プレイしたのを思い返しながらワクワクして見てた。
最後のシーン、クライマックスにて、今まで見ていたもの全てを打ち砕く数分があって終わった。
びっくりするくらいの虚無感が襲った。
今まで見て感じてたものはなんだったの?って
映画館で見てた人があれだけ怒りをネットに綴っていた意味がわかった。
最後以外は本当に素晴らしく、ドラクエを知らない人が見たら楽しめる作品だと思う。ただドラクエ5が好きな人、映画の登場人物にのめり込むような人にはオススメしない。