かなボーイ

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのかなボーイのレビュー・感想・評価

3.8
・めちゃめちゃ酷評されているが個人的にはそこまで悪い作品ではないと思うのでレビュー。3回観た。
・ドラクエ5が発売された小学生時代はドラクエをやるために生きてるといっても過言ではないくらいに没入してワクワクしていた。寝ても覚めてもドラクエのことを考えていた。とんでもない時間をドラクエに投下した。そしてビアンカに恋をした。
・まずドラクエの世界を美しい映像と音楽で再現してくれたのは感謝でしかない。5だけではなく4.6の音楽も入っているのが◎。めちゃめちゃ興奮する。
・ラストシーンのウイルスプログラムの大人になれというセリフで炎上した作品。そのシーンからゲーム世界から現実世界に一気に引き戻される。主人公が誕生日にドラクエ5を買ってもらってスーファミでプレイ、そして中学生になるとプレステ版をプレイ、全クリしてあぐらかいたままぶっ倒れるシーンが回想される。主人公は言う。たとえゲームの世界だとしても、俺にとってお前たちとの出会いは現実だったんだと、全部ここに残っているもう一つの現実だったんだと。このシーンを観て自分の中のノスタルジーが爆発した。ゲームの世界が虚構だとしても、自分があの頃感じたワクワク感はまぎれもない現実だったし今の自分の人格の一部を形成しているようにも思う。回想シーンであの頃の感情が爆発的に蘇り個人的には心地よかったというかなんか感動した。主人公が最後に言うように、僕もこの冒険を忘れることはないでしょう。
・ドラクエ5知っていることが前提の作品。初見の人からしたら、何みせられてんのかワケワカメ作品と思われる。おそらく過去にドラクエにどハマりしもう卒業しているアラサーアラフォー世代に向けられた作品。今現在ゲーマーな人からしたらイラっとくる人格否定作品に捉えられてしまっても仕方がないと思う。
・酷評されている作品ですけど、僕は好きです。製作陣にはとても感謝しています。
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