思い出の詰まった宝物を壊されたとき、全く同じ新品を買って渡されたら納得するだろうか?
そういった割り切れなさこそ、人が人である理由で、明け渡してはいけない場所だと思っているので、なんともまぁヒドく独りよがりな作品だなぁと笑ってしまった。
ドラクエ5、めちゃくちゃ好きなんだけど、本作にもちょいちょい嬉しくなる場面は含まれていて、そこはよかった。ヘンリーやブオーンをラストシーンに絡めるのはよい改変だとも思う。
キャラクターの描き方が全体的に嫌かな。フローラもビアンカもヤバ女にしか見えない。
メタフィクションを用いて面白くなっているゲームはたくさんあって、だからこそドラクエは屋台骨に手をつけず真っ向から勝負する「王道」として光り輝いてると思うんだけど、この映画はまぁそんなことはなく。
ドラクエ好きの後輩は隣で憤慨していた。
すべてが台無しになって焦土と成り果てる様に思うところがなくはないが、「大人になれ」ということなのだろう。