アリー

サイダーのように言葉が湧き上がるのアリーのレビュー・感想・評価

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2021年8月19日新宿ピカデリー

いや~面白かった。必見だよ!
モールで展開されるボーイミーツガール、細野晴臣をモデルにしたキャラが出てくる、大貫妙子の曲が使われるという情報かつ、「29歳までの地図」で取り上げられたので見に行った。

齢60歳のおっさんとしては、レコード屋のシーンで出てくる大貫妙子のサンシャワーのジャケットや、山下達郎のFor Youの裏ジャケでやられてしまう。ただSP盤じゃないのであの展開はないだろうと思ってしまう。

これも事前情報で聞いてはいたのだが、わたせせいぞうタッチで描かれる背景はリゾートじゃなくてショッピングモール。田んぼの真ん中にできたそのショッピングモールのネガティブなところは一切描かずに、一つのコミュニティとして描くすごさ。
「29歳までの地図」で言っていたのだが、このモールの使い方やSNSの使い方が、今の17歳のリアルなんじゃないかと思わせるのもすごい。

ただのボーミーツガールとしては「子供はわかってあげない」の方がぐっとくるけれど、いろんな事を考えられる映画としてこれすごいなと思った。
ちなみに一緒に見に行ったアニオタの子供は、「冒頭のスケボーのシーンの作画がすごい!」と興奮しておりました。私にはあれは蛇足に見えたのだが。。。
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