しゅんと

ロボコップ ディレクターズ・カット版のしゅんとのレビュー・感想・評価

3.8
時代に合わせたニュース番組やCMのシーンから始まる。かなりポップだが内容はシリアスだ。この映画にはこの独特の雰囲気が全編通して漂っている。
主人公の俳優はかなりロボコップに合っていた。全身を覆い顔まで隠れてしまうスーツを着るのは、俳優としてかなり勇気があることだったと思う。スーツの中の温度もものすごい暑さだったらしい。しかしあのロボ歩きやスーツの内部から漂う哀愁だったりがロボコップの印象を個性的なものにした。
また女性の扱いも印象的だった。警察署内の更衣室では男女の兼用で、また女性の衣装も体のラインが出るものではなくごつい防弾チョッキだった。ヒロインも主人公と恋愛関係になる訳ではなく、あくまでバディとしての関係になっている。このように男女の扱いに明確な差を出さないことで警察の厳格さを表している。
ジョーンズの巨大ロボットも良かった。ストップモーションで動かしているらしい。会議のシーンで初めて巨大ロボットが暴走して男をミンチにするシーンは、かなり生々しくグロテスクだった。しかしあの一連の流れはジョークのようで笑える。
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