ひかる

トールキン 旅のはじまりのひかるのネタバレレビュー・内容・結末

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて鑑賞。

ロードオブザリングは全く観たことが無かったけど、その原作者トールキンの人生を断片的にでも知ったことで、彼の作った物語がどういうものなのかとても気になる。
(近いうちに観てみよう!)

T.C.B.S. はこれぞ青春!という感じで見ててとてもワクワクした。
イギリスっぽいお洒落でかっこいい装いで、それぞれのメンバーの詩や絵を発表し合うシーンは本当に憧れが詰まってる!

ドラゴンや魔法使いが出てくる、世界中の人間を喜ばせる超ファンタジーな世界を生み出せたのは、両親を早くに亡くしたり友人を戦争で失ったりと数多くの悲しみに襲われた彼だったからこそなのかもしれないなと思った。
戦争のシーンは見るのがとても辛かった。

ジェフリーの書いた詩を本として出版したいと彼の母親にお願いするシーン。母親が、「それが何の役にたつのでしょうか」とトールキンに尋ねた時、彼は「こんな時代だからこそ我々には芸術が必要なのです。私を信じてください」というようなことを言っていた。
芸術(詩、絵画、小説、映画、音楽…)に心を癒してもらった経験は誰にでもあると思うし、たくさん傷ついてきた彼だからこそ、その重要性を知っていたのかな…。
ジェフリーの書いた詩も読んでみたい。

映画だから多少の脚色は当然あると思うけど、「ひとりの偉大な人間が何を経てどう考えたのか」を少しでも知ることができてよかったと思う。

試写会じゃないと観に行ってなかったと思うから、本当にラッキーだったな
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