アメリカあるある
約2年前ニューヨークで施行されたセクハラ防止関連の法規制は、この映画の描く事件を発端に世論が盛り上がった結果として出来上がった成果のひとつだ
この事件を映画というエンタメに昇華するアメリカのすごさはいつものことながら、事実はなによりも面白い。問題は蓋をせず、しっかりと調理して処理するのがアメリカ流。優秀なジャーナリストの力に拠るところが大きいと思う
フォックスニュースは普段見ないが、ウォールストリートジャーナルもフォックスも同じオフィスビルに入居していて、ニューヨークのど真ん中。パンデミック前は毎日のように行き来する、私にとっても馴染みの場所であったのが懐かしい。今は通行人もまばらである
なお、オリジナルのタイトルである”Bombshell”とは、ブロンドでグラマラスな魅力ある女性、の意味である
それにしても、映画の邦題はこれからはもう少しまともでもいい。映画館やレンタルビデオ店で初めて目にしたタイトルで決める、という人が多かった時代には、キャッチーかつ馴染みのあるタイトルが求められた。今はスマホで誰でも検索でき、あらすじを見てから鑑賞する(かしないを決める)人が増えている。「スキャンダル」というタイトルはあまりに漠然としすぎている