さー

マウトハウゼンの写真家のさーのレビュー・感想・評価

マウトハウゼンの写真家(2018年製作の映画)
3.0
第二次世界大戦時、ナチス管理下にあるオーストリアのマウトハウゼン強制収容所を舞台とした完全実話映画。
そこには囚人となりながらも、収容所内にて写真を撮る仕事に就いている主人公が収監されていた。
写真の多くには強制収容所の裏の姿や機密事項が映っており、当然ナチスはそれを隠したがる。
(史実としては、当時は囚人たちをきちんとお世話してますよ〜という印象操作をしていたので、証拠になるものは全て焼き払っていた)
いつかナチスの蛮行を世間へ告発するため、主人公は危険を承知でこの写真のネガを盗んで隠そうとする。

ゴア少なめですが、気持ちがズッシリとしんどくなるような事実が数多く映されていました。
たった70何年前の出来事とは思えないほどの酷い扱い。

エンドロールでは、劇中に使われていたシーンの本物版の写真がたくさん出てきます。
個人的にはストーリーよりも、エンドロールの写真がもの凄く印象に残りました。
これは本編を観て頂かないとこの写真たちの重みは伝わらないので是非ともご覧になってほしいです。
「史実を基にした映画」というより、「完全実話映画」です。
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