「パリの家族たち」
この邦題は違うと思います。
あらゆる形の「母親」に焦点を当てた作品です。
「家族」だとぼやけているし、
観る前に想像した内容と異なっていました。
子供を持つが関係がうまくいかない母親
小さな子供を持ちながら現役で大統領を務める母親
子供が嫌いで子持ちの母親でも拒否感が出てしまう女性
妊娠がわかった女性
マザコン気味の息子を持つ母親(心配性からなのですが)
など、様々な女性像が出てくる話です。
最終的には、母の日を迎え
それぞれが「母親」の立場に対して
考えを落とし込んでいく、という内容。
フランスが題材なのですが、
国を挙げて母の日を迎えるといった雰囲気が
あまり理解できず、ちょっと物語から取り残されました。
(日本でも母の日を祝いますが、そこまでではないというか…)
それ抜きに、様々な母親像なんだなと
理解して観るとストンと落ちました。
ただ登場人物が多くて、途中
この人は誰だっけな…大統領のお母さんか!
というようなこともあり、
作品に惹き込まれる、ということは起こりませんでした…(笑)
また、感情が上下するような内容ではないため
静かに映画を観たい方向けだと思います。