家族っていいなと思えた作品でした。
「心の穴を埋めるのは、過去の記憶でしかないのかもしれない」のようなことをラストで主人公が語るのですが、確かになと思いました。
今の世の中的には、前を向いて過去を振り返らずに進んでいくことが一番いいとされているように思えるのですが、この映画を見ているとそれも違うなと感じました。
思い出は思い出として、現在とは違う場所にあって、過去にしか癒せないものや気持ちというのは確実にあるんだなと思いました。
それを鮮明に思い起こさせてくれるのが写真であって、自然体な写真でなくって狙ったわざとらしい写真をあえて撮るからこそ、その家族の温かさというか、その家族特有の形が現れるのかなと思いました。
日頃、感動系はなかなか手が出せない(と言いつつも、結局見たくなってしまうんですけど笑)のですが、感動系とは少し違って、家族の形の多さを知れる作品になってます。
観たらきっと、家にすぐに帰りたくなるはずです。自分の家族が愛おしくなってくる作品でした。
