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パンドラムのRのネタバレレビュー・内容・結末

パンドラム(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2010年のアメリカ/ドイツの作品。

監督は「タイムリミット 見知らぬ影」のクリスティアン・アルヴァルト。

あらすじ

西暦2174年。増大した人口に悩む人類は荒廃した地球を捨て惑星タニスに移住する計画を立てて、選ばれた者を宇宙船エリジウムに乗せて旅立たせた。時が経ち、コールドスリープから目覚めたバウアー伍長(ベン・フォスター「ザ ・コントラクター」)だが、記憶障害を起こしており、自身の正体や目的も不確かな中で船内を搜索していると、何者かの気配を察知する。

U-NEXTで、配信停止間近だったので鑑賞。

お話はあらすじの通り、同じSFで言うと「イケてる方のPTA」ことポール・W・S・アンダーソンの「イベント・ホライゾン」みたいな内容となっている。

こちらもあちらと同じ宇宙船内を舞台にしたサバイバルものって感じなんだけど、面白いのが、初めはベン・フォスター演じるバウアー1人から始まり、デニス・クエイド(「ウインド・アンド・プレイヤー」)演じるペイトン中尉、ヒロインで科学者のナディア(アンチュ・トラヴェ「ザ ・フラッシュ」)、農業担当のマン(カン・リー「レイダース 欧州攻略」)、自称コックのリーランド(エディ・ローズ「ラット・パック・ラット」)そして謎の人物ギャロ(キャム・ギガンデット「2人の罪人と頑固者」)と段々と人が増えていく。

ちなみにあの「ウォーキングデッド」のダリルやゲームの「デススト」でお馴染みのノーマン・リーダス(「HIDEO KOJIMA CONNECTING WORLD」)も出てるんだけど、めっちゃ序盤で敵にぶち殺される役だった。まだこの頃は駆け出しだったんかな?

で、今作の敵はwikiだとハンターと呼ばれるヒューマノイド生命体。これがなかなか強烈。元々はなんと同じ船に乗ってた船員たちの成れの果ての子孫ということでフル武装したヴォルデモートって感じなんだけど、絵的には蛮族エイリアン!!めっちゃ凸ってきて吊り下げて臓物掻き出してくらい尽くすとか、同じエイリアン同士であってもそいつが死んだらただの餌とばかりにピラニアみたいに食い尽くしたりとほぼほぼ本能で動いてる感じで恐ろしい。

また、子どもみたいなやつが出てくるんだけど、そいつもそいつで成体とは異なり黒目がちなでっかい目がまさにエイリアンじみて不気味だし、油断してると金切り声を出して成体を呼んだり、喉元を切ってきたりと油断ならない。

終盤ではそんなエイリアンたちが核融合エネルギー装置の周辺で大量に雑魚寝しているシーンもあったりするのがまさに本家「エイリアン」的で非常に気持ち悪かった。

で、人間側もイカついフェイスがカッコいい、フォスターやヒロインや農業担当も頑張ってたし、コックは卑劣だったりとキャラは少ないながらも要所要所で存在感を発揮する感じで良かったし、その上でずっとデスク担当みたいだったクエイドが終盤まさかの豹変する流れも「イベホラ」みたいで面白かった。

最後はなんか神々しくもあるラストでなかなか変化球じみた展開含めてなかなかいい作品だった。
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