全体的に佳作くらいの出来にまとまっている印象。
序盤の場面設定や人物紹介は探偵物には必要な要素ではあるが、やはりこれといった展開がないため少しだれてしまった。事件発生後の推理パートから物語が動き始めるので、そこからは文句なしに楽しめた。やはり探偵モノの古典が原作なので、こねくり回したトリックなどは出てこないため、なんとなく予想はつくがその分テーマの「愛」が強調されているため逆にプラス要素として働いている。
この映画の評価を下げてしまっている原因は序盤の違和感ましましの合成ピラミッドとナイル川だろうと思う。コロナ禍が関係してしまっているのかわからないが正直見るに耐えなかった。