アガサクリスティー作品は正直苦手な部類なのだが、ミステリーが好きなので実写化されると気になってつい見てしまう。
前作が大衆的で見やすかったので、本作も公開されたときから気になっていたが、やはり映像の美しさに引っ張られて最後まで楽しく見ることができた。やはりオールキャストの華やかさは、この映画の大きな魅力。
それに加えて、鮮やかな色彩とパズルやコラージュのようにも見える画の撮り方が好きだ。
中盤感じた違和感をそのままに、「こんな展開だったら面白いのに」という方向へ進んでいったため、今回はストーリにも満足できた。
「女の人怖い……」という安易な言葉が浮かんでは消えていったものの、昼ドラ的痴話喧嘩ものに見えて、色々な方向性からの愛情の在り方を描いてくれるのもいい。
アガサへの苦手意識を払拭してくれそうなので、三作品目もあればいいなあ、と願ってしまいます。
