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アーミー・オブ・ザ・デッドのgockのレビュー・感想・評価

2.0
昨夜観た。DCEUから撤退させられたザック・スナイダーが初心に戻って作ったゾンビ映画。
ゾンビパンデミックが起きたラスベガスが壁で閉ざされ、核で壊滅される数日前。真田広之の「核が落とされる前に大金を取ってきてくれ」という依頼で、”娘との間に距離を感じている”デイヴ・バウティスタ演じる傭兵が、仲間や娘と共に金庫破りして人生を一変させるため死の国となったラスベガスに侵入する。
ゾンビとの闘いで次々と倒れる仲間たち、そんなストーリーを通して本当に描きたいのは「主人公は娘と仲直りできるのか?」という事だろう。というのもザックは、数年前に娘が自死してしまったから。それを踏まえて「ザックは亡き娘に対してどういう想いで撮ったのかな」と考えながら本編の父娘を観るとグッと来る。…とはいえそんな監督の背景以外は割と普通のゾンビ映画。同じ監督のゾンビ映画としては『ドーン・オブ・ザ・デッド』の方が面白い。

本作のゾンビのボスと妃には『ゴースト・オブ・マーズ』みたいに蛮族程度の知能がある(恐らく異星人)。そしてこのゾンビのボスも家族愛を見せる。この「敵のゾンビにも愛がある」というくだりは、別に悪いわけじゃないけど普通のゾンビの方が人間ドラマに集中しやすいので何のためにこんな設定入れたんだろ、とよくわからなかった。恐らくNetflixで好きなように作れるから色んなアイデア入れたのかも。上映時間も長いしキャラもこんなに要らないし仲間集めの場面も無くていいかも。もっと色んな要素をタイトにして、父と娘の心が通う様とゾンビアクションに集中した方が良かったかも。でも最後まで楽しむことはできました。
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