父娘の和解という監督個人のパーソナルなテーマと、はみ出し者達による金庫破り活劇！という2要素が見事なまでに噛み合っていない。ザック・スナイダー作品特有の語り口のゆったりさと、肝心な所の描写がイマイチ納得できないのも悪化している。ただしアクションや絵面に関してはさすが天才！ってものを見せてくれる。まとめると相変わらず面白い所は本当に面白いが繋ぎやテンポはどうにかしたほうがよい…という印象の映画。だけど、監督にとっては父娘の和解（そしてあの結末）こそ何を差し置いても描きたかった願いなんだろうなあ…というのがハッキリ見えて、今回はあんまり非難する気になれない（監督に起こってしまった不幸を作品の中に投影しすぎる見方もそれはそれで問題だと思うけれども…
