トノモトショウ

華麗なるギャツビーのトノモトショウのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)
3.0
前半は成り上がりのギャツビーの報われない恋物語のように描かれているが、デイジーのキュートで奔放な様子に違和感を覚え始めたあたりで、そこに必ずしも純粋な愛が存在しているとは限らないという虚しさが見える。哀しい結末にはアメリカ的資本主義社会への皮肉が表れているようにも感じられる。レッドフォードの憂いに満ちた佇まいが作品全体のテーマを体現している。