むら

いつくしみふかきのむらのレビュー・感想・評価

いつくしみふかき(2019年製作の映画)
3.4
備忘録

とりあえず、変わったレビューが多すぎて嫌だな…



この映画は血に抗うことで自分の道を切り開く話だ。


自主映画のため荒削りな面が見られるけれど、スケールの大きさは感じる。

けれど、主役の演技が…な感じするためイマイチ物語に入れず冷めてしまう面がある。
またアクションシーンが明らかに殴っていない面などが見受けられるため、残念なシーンはある。


けれど話は戻し、大山監督と話をしてみて、スケールの大きさを少し納得した…大山監督のDNAとも言える深作欣二監督の影響があるのではないか…
元気だった日本映画…強い日本映画…そんな時代の映画の面影がある…

また6年という歳月をかけて作られた本作品は熱を帯びているようにも感じ取れた。

この熱こそ僕は昨今の邦画に風穴を開ける鍵にもなっているように思う。

マンガ原作やアニメ映画、確かに面白い。けれど、僕は「黒澤監督」、「小津監督」、「溝口監督」の様な映画世界の中心に邦画がいて、世界基準で面白いエンターテイメントを作れた日本に再びなってほしい。

話は少し変わり、アカデミー賞主要部門4冠に輝いた「パラサイト」は凄いと思う。韓国は日本が恋愛ものやマンガ原作を一生懸命制作している間に物凄い怪物たちを作り上げた。「キム・ギドク監督」、「パク・チャヌク監督」そして「ポン・ジュノ監督」本当に凄い…豪腕でありバランス感覚の優れた唯一無二の世界観を作る韓国の怪物監督たち。

日本も方向性さえ見つけられれば活路は見いだせる。
「いつくしみふかき」本作品はそんなことを語ってくれている様にも感じた。

まぁ、自主映画で荒削りだから点数はこんなもん。
むら

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