ナイジェリアの映画は大体ハッピーエンドって聞いて、明るく気楽に見られるのかと緩く構えて見てしまったが、キリスト教のイボ人コミュニティの新旧家族観のぶつかり合いに正面から向き合った非常に真面目かつ深刻なお話でした。
主人公のアマカは現代の自立したナイジェリア人女性で、共働きで娘と3人でリッチな暮らしをしているが、夫の親族から男児を産まなくば用無しとまでは言われないにしても、男児をたくさん産めそうな若い第二夫人を娶ることを阻んでるとして、親族からリンチにまで遭う。
アマカが背負うものが大きくて、夫が妻はアマカだけとかばうものの、夫婦の重要な話し合いは、疲れているからと延期に次ぐ延期で大事なことは話せずじまい。
その間、アマカは男児を手に入れてなんとか帳尻合わせようと、家族を壊さないようにと奮闘するも、その先には破滅の道しか残されていない。ハートブレイキン。
そして演技がなんと自然なこと。とある家族のドキュメンタリー見てるのかと錯覚したほど。