jackolantern

ペイン・アンド・グローリーのjackolanternのレビュー・感想・評価

4.7
人生における痛みと希望は表裏一体であり、作品を作りたいという思いやモチベーションは、とても個人的でナイーブな内面の中にある場合があると思います。

たとえ出来上がった作品が誰かに評価されたとしても、作品を作っている自分自身の内面については誰にも理解されていない気がするものだろうし、逆に直接的な表現だと恥ずかしくて知られたくない部分もあるからこそ、間接的な表現として映画にしている部分もあると思います。

世界的な映画監督でありながら、亡くなる直前の母親に、「ママが期待したような息子でなくてごめんね」と言うシーンが切ないです。

私は同性愛者ではなく、特に芸術と呼べるものを作っているわけでもありませんが、これほどまで映画監督のパーソナルな部分に共感できた映画はありません。
大好きな映画になりました。
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