おばあちゃんの優しさだけじゃなくて年寄り特有のどうしようもなく保守的なところ、それを何も言わずにしょうがないと流す家族の感じがめちゃくちゃリアルだった。良くも悪くも、アジアの故郷のおばあちゃん。時代に取り残されたトンチンカンなことや意地悪なこと言う時もあるけど、でも大好き。私には優しい。共感できるというか「わかる」。
どうしようもなく絶対的にそこにある「文化」と、その事実に直面して悩み、宙ぶらりんな自分に疎外感を感じてもがく主人公に文化の凄みと難しさを感じた。「文化」ってなんだろうと考えずにいられない良作。
