としや

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのとしやのレビュー・感想・評価

4.0
サンフランシスコの街の美しさと醜さが詰まっている。
これはこの世界に存在する全ての街に言えることだと思う。
美しく見えるものも実は虚構であったり、醜く見えるものの中に美しさが隠れていたり。
ジミーがバスの中で、街に嫌気が差し悪態をつく女性に向かって投げ掛ける台詞
「街を憎まないで、愛と憎しみは表裏一体」
何となく共鳴するものがあるような気がした。

劇中のサンフランシスコの街には至る所に憎しみが垣間見えた。
それは現実の世界でも同じ。
誰かを憎むくらいなら愛したほうがいいに決まってるし、そんなこと誰でもわかるはずなのに。
ジミーとモントが桟橋で抱き合うシーンを見て、自分を含めて世界がみんなこうなればいいのにと思った。
としや

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