佐藤

ゲキ×シネ 『髑髏城の七人』 Season風の佐藤のレビュー・感想・評価

4.5
2017年 IHIステージアラウンド東京で上演されたものが
ゲキシネとなって2019年に公開。
劇団新感線「髑髏城の七人season風」

配信サービスのParaviを彷徨っていたら
「新感線の舞台をParaviで配信している?」となり、
色々な方から勧められた為、演目自体を知らないまま髑髏城を配信で見ることに。

色々な髑髏城の七人がありますが、2021年2月12日で「風」のParaviの独占配信が終わるため取り急ぎ「風」から。
間に合う人には見て欲しい。(明日で終わるけど)

捨之介(松山ケンイチ)
無界屋蘭兵衛(向井理)
沙霧(岸井ゆきの)
天魔王(松山ケンイチ・二役)
狸穴二郎衛門(生瀬勝久)
極楽太夫(田中麗奈)
兵庫(山内圭哉)
贋鉄斎(橋本じゅん)

あらすじはゲキシネのサイトにあると思うのでそこを見て貰えれば。

私はあらすじも何もよくわからないままこのシリーズを見始めたけど
全然それでもいいと思う。舞台だしなぁとか、よくわかんないなぁとか思う気持ちもとてもわかる。

でも!そういうの全部飛ばしてくれますから!!
よくわかんないなぁってまま見ても納得させてくれる。

これは織田信長が堕ち、豊臣秀吉が天下を取ろうとしていた頃のお話。

浮世の義理も昔の縁も三途の川に捨之介と名乗る男(かっこいいなぁ)
でもその捨之介には過去が。

舞台装置が半端ないのでくるくると場面が変わっていくのだけど
その場面のひとつ、無界の里。
救いの里とも呼ばれていて、そこを作ったのは無界の里の主、無界屋蘭兵衛。会って極楽、遊んで地獄の関東一のいい女と評判の高い極楽太夫。


その無界の里に関東髑髏党が襲ってくる。
鎧に身を包んだ、髑髏の仮面をかぶった天魔王が現れ・・・

という感じでなんやかんやあって進んでいくんですけど

もうとにかく松ケンの天魔王。出てきた瞬間心躍った。
めちゃめちゃにかっこいい。
二役なんだけど声も佇まいも切り分けすごくて
存在感どうなってるの?っていう。
その前に蘭兵衛の向井理さんでも麗しすぎて興奮してたんですけど。


私はこの里の場面がとても好きで本当に実在すればいいのにと見る度に思う。
いや、そのあと色々あるんですけど。

そこから天魔王と蘭兵衛のシーンとか(本当に見て欲しい)
蘭兵衛が森蘭丸になる部分とか
そこから天魔王と蘭丸が無界の里に行くところとか

なんと言葉にしていいかわからない。
これを生の舞台で浴びたらどうなってしまうのかな?というほどに。

捨之介と天魔王、蘭兵衛以外のキャストの部分も見ごたえ充分なんだけど
橋本じゅんさんは本当ずるいよね、面白いもん。結局。

3時間くらいあるので長いかもしれないけど
笑えるしかっこいいし美しいしで是非見てみて欲しい。


私は荒武者隊で毎回泣いてます。
佐藤

佐藤