としや

TENET テネットのとしやのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.7
咀嚼するのに時間がかかる映画なのはノーラン監督なので観る前から予想はしていた。
しかしその予想を大きく裏切る難解さ。笑
よくあるタイムトラベルものとは一線を画す設定と、他に類を見ない凄まじくリアルな映像。

エントロピーの減少。
時間の逆行。
フリーポートの回転ドア。
アルゴリズム。
第三次世界大戦。
物理学修士ではない自分にはパワーワードが多過ぎて頭がついていかない。笑
自分なりに咀嚼して導き出した答えは、未来から送り込まれたとされる逆行弾の研究者・バーバラのブルース・リーばりの一言に尽きると思う。
「考えるな、感じろ。」



最後に、ネタバレになるが1つ言いたい事がある。

主人公が自分の命に代えてまで守ろうとした赤の他人であるキャット。
そして、同じく赤の他人である主人公を自分の命と引き換えに助けたニール。

この2人の共通点については数多ある考察サイトに譲るとする。

この映画の一番の肝としては、直感で動いたその先に人類の未来は掛かっているとノーラン監督は言いたかったのではなかろうか。
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