あすか

一粒の麦 荻野吟子の生涯のあすかのレビュー・感想・評価

一粒の麦 荻野吟子の生涯(2019年製作の映画)
3.0
今の人には想像出来ないほどの女の人は生き方が狭かったんだなと実感できる映画。結婚して子供を産む人生も素晴らしいけれど、それが自分で選んだものでなく、押し付けられ何者かに支配されるだけの生活だと思うと絶望する気持ちもわかる。そんな時代に女医になることが自分の使命だと、懸命に努力し続ける吟子さんは意思が強くそれでいて柔軟な心の持ち主だったんでしょう。そんな吟子さんも医師の生活をやめてもついて行きたいと思える愛する人と出会って本当に良かった。たとえ先立たれても愛し愛された記憶はその後の人生にどれほどの糧になったんだろうと思う。
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