ほりゆ

空の青さを知る人よのほりゆのレビュー・感想・評価

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)
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「されど空の青さを知る」

まずはじめに、「あの花」「ここさけ」と来て、なぜ突然ここでキャストが声優じゃないんだよ〜〜??と思っていた。
が、すみません、吉沢亮と吉岡里帆もすっごい良かったです...。

爽やかでありつつ、もどかしく苦しく、ほんのり泣けて、考えさせられました。


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「私は東京に出て、この盆地の壁から脱てみせる!」「盆地の閉塞感から抜け出し、広い外の世界を見るんだ!」は、アニメ・ドラマ・小説でよく見るフレーズ。
でもこの映画はそこがポイントじゃない。

「大人になる」ことは、必ずしも妥協して夢を諦めるというわけではない。夢や理想とのギャップに絶望して、やりたかったことを諦めて、安定な環境に妥協することではないんだよな。0か100ではなくて、諦めたから、諦めなかったから、我慢したから、その先に後悔も苦悩もあるんだな。
「井の中の蛙」に言い訳せず、「空の青さ」を知る人もいる。

「こんな大人になりたい」の『大人』ってなんだろうって考えさせられる映画だ!

思ったより、深い、深いよ〜。
あの花ここさけよりも、大人向けだな〜。
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あの花で秩父聖地巡礼をした身としては、実際に目にした秩父に加えて、今まで知らなかった秩父をさらに知ることができて嬉しかった!他の作品に比べ秩父推しが強かった!笑


ただひとつ、ポスターのデザインは観る前も観た後も、なんとなく微妙だと思うのであった...。
ほりゆ

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