まろ

どん底作家の人生に幸あれ!のまろのレビュー・感想・評価

3.6
演劇調のドタバタコメディかつ、細かな部分は強引に端折ってストーリーが進むので構えて見ようとすると外した気持ちになるかもしれない。
逆にいうとそういうあっけらかんとした強引さが嵌る方であれば、マシンガンのように飛び交うセリフや急転する場面変化も楽しく観られると思う。
主人公の苦しい人生のなかで出会う奇人変人、しかし愉快でたくましい人達。キャラが立ちすぎていて見え方が違えば、かなり面倒だけれど小憎たらしいほど愛らしい気持ちになる。世界観と演劇調の演技の派手さがとてもマッチしていて個人的には好きだった(見るのにコツと体力は必要だけれど)。

出会った人が口にした言葉のとどめ方やきらめいたフレーズを受け取る瞬間は素敵だと、言葉の持つ魅力にわくわくとした。
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