クロコゲ

TAKAYUKI YAMADA DOCUMENTARY「No Pain, No Gain」のクロコゲのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

山田孝之についてもっと知ってから見たかったなとは少し思った。
そもそもは、山田孝之だからというよりは、五年間もドキュメンタリーを撮る気にさせる山田孝之ってどんな人だろうと思って見たいなと思った。
山田孝之は子供ができたのを境に死にたいと思っていたのを、生きなきゃ、生きたいと思うようになったらしい。
子どもって人を変えるよなーと思った。
21歳の頃にも一度子供がいたと聞いて初耳だったからびびった。
死にたいと思っていたのはどうしてなのかとか思ったけど、そこについて深掘りはされていなかった。
だいぶ繊細なひとなんだろうなと思った。そして、理想とか、夢とか、正義とかに沿って生きてるんだろうなと思った。というか、惰性で生きてないんだろうなと思った。純粋、ピュアって感じだった。
それこそ、涙を流すシーンとかは、この人めっちゃピュアやんって思った。
子どものお受験の面接行くって言って画面から出て行ったときの満足感とか顔の表情とかは山田孝之自身が子どものような笑顔を浮かべていた。あやうく感じるほどの楽しそうな表情だった。
めちゃくちゃ真剣に、まじめに生きてるんやなって思ったし、めちゃくちゃ頑張るんやなーって思った。
役に対する考え方(演技の時は、お金のこととか全部無くなって役にならないと俳優じゃないじゃないですか、っていう言葉とか)からもそれが滲み出ている感じがした。
もしも山田孝之と同じクラスで応援合戦の練習とかしたら、俺めっちゃ怒られそうやなって思った。女子はみんな山田孝之の味方するんだろうな、イケメンだし、がんばってるし。

写真撮る時全然笑わないのはなんでなんやろなーとか思った。

俺って結局商品なんだなって思って悲しくなったって言葉を聞いて、今までそれで散々悩んできたんだろうなーと思った。

個人的には、それ俳優の山田孝之だからできた仕事だろ、とか、できる振る舞いだろとか思うシーンが多かった。
良い、悪いとかではなくて、そこまで俳優として結果を残してきた山田孝之がすごいなって話なんだけども、これは何者でもない僕だから、ちょっと嫉妬したことかもしれない。
映画の打ち合わせや、プロデューサーとのやりとりでも山田孝之がある程度発言力をもっていたり、写真撮ってる時に笑わなかったり、山田孝之の自伝の本がめっちゃ並んでいるのを見た時に、僕個人の嫉妬心から偉そうにしやがってって思った。

俳優にとっての、かっこよさってめっちゃ大切なんやろうなと思った。

基本的には、俳優の山田孝之というよりも、作家として、プロデューサーとして、アーティストとしての山田孝之が映されていた。

まあでもクッソ楽しそうだった。
山田孝之みたいになったらくっそおもろいんやろうなって思った。
クロコゲ

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