このレビューはネタバレを含みます
崩れていく家族の歯車が、
ひしひしと伝わる映画でした。
妹の美貴ちゃんやっぱり、
それしてると思った。
一は罪深い。
あの魅惑的な登場人物、
小松菜奈さんじゃないと世界観が伝わらないと思った。
的役すぎて惑わされた。
夢中になる。
世間的にはヤバいキャラなんだろうけど、
わたしは、そのヤバさがよかった。
美人て大変だな。美人にしかわからないけど背負うものがあるのかなって思ったし、
他者が羨ましいからって言うのは罪だなと。
なんで、母もう少しヒステリックなるかなとか、母の感情の描写が少なくて
脆さ加減がわからなかった。
でも、寺島しのぶさんのキレてるシーンは最高だった。
幼少期の朝ごはんの美貴ちゃんとの会話、
家族の前でざっくばらんに明るく話す母、
最高だった。
隠しもせず、表現が面白かった。
きっと寺島しのぶさんじゃなきゃ明るくならへんかったんじゃないかと思う。
次男の薫くんと父ちゃんは1番おとなしくて、
父ちゃんは無口。昭和すぎるけど、
不器用さと真面目さと誠実さは伝わってくる。
薫くんは落ち着いてる。真ん中の性格に、客観的によく家族をみてるけど、それも薫なりの愛情なのかなと思う。
突っ込みどころはあるけど、
現実の家族だってこんなんだよなって。
ピアノがよかった。
世界が美しく感じた。