GODZILLASAURUS

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼のGODZILLASAURUSのレビュー・感想・評価

2.0
「残念だが前作とジャンルを変えて質が低下」

観終わって、Yahoo映画を開いてびっくり!1作目より評価高いことに!

1作目はシリアルキラーによる殺人事件から繋がるサイコスリラー。
2作目である本作は、主人公の刑事(千葉雄大)を中心とした犯人Mを追うクライムサスペンス。
続編ではあるが、毛色が大きく違う作品になっている。
この点が、1作目より本作の方が評価星が高い理由かもしれない。
日本ではサイコスリラーより刑事モノのドラマや映画が圧倒的に多い。鑑賞慣れもあるし、日本人は刑事を中心としたクライムサスペンスが好きなのかもしれない。

ホラーを中心に撮ってきた中田監督なので、クライムサスペンスの演出としてはあまりにも普通すぎる。
1作目の得体の知れない恐怖感は良かったが、本作の犯人を追い詰めるまで展開は、緊張感がまったくなく、刑事モノとしての質は低いと感じた。
とにかく緊張感、恐怖感、スリル感といったものが全体を通して少ない。

浦野が脱走してからのご都合主義的演出も白けてしまった。一人一人顔見なくても、白髪の後ろ姿で確認できるでしょうに。
そもそも日本犯罪史に残るレベルの犯人の警備が甘すぎるのも如何なものか? レクターもちゃんと2人体制で警備してたよ。

清涼剤的に、飯尾さんなどのお笑い芸人を数人キャスティングしてるけど、扱いが雑。1作目は、そういうのを排除してて良かったのに。

唯一の救いは、成田凌演じる浦野が相変わらず本作でも異彩を放ち良いキャラ。
飴ちゃんの使い方にはわらってしまったけど笑
浦野をレクター的にしたいのだろうが、教養が違いすぎるからそれは無理。せっかくの良いキャラなので、制作側は何かに沿ったキャラにするのではなくもう少し自由に、このキャラクターを作り込んで欲しい。星2.0
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