フランソワーズ・パスカルがローラン好みの顔で良いのと、ノーブラが眩しくてドキドキ&ヌードも良かった。
青春お墓映画。ずーっとお墓。撮監ジャン=ジャック・レノン(と読むのか?)が女優さんの顔を好んで撮ったらしく、カメラと出演者のケミストリーを感じる。演出も、「踊って」とか「歌って」とかしか言わなかったらしい。
墓石をぶっ倒す、十字架を引っこ抜くなどは小道具だとしてもやりたくないところだろう。天使の石像と俳優の顔を等価に扱うのはいかにもローランらしく、作品のテーマ(=死と生の反転)にもマッチしている。歩いても歩いても元の場所に戻ってしまうような表現は映画ならでは。ローラン本人、吸血鬼、ピエロもカメオ出演。浜辺、保線区などはいつもの通りだが、冒頭の人気のない町の雰囲気や霧のかかった墓地も忘れがたい。