シノギ

d@bbe: 精霊の呪いのシノギのネタバレレビュー・内容・結末

d@bbe: 精霊の呪い(2013年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

神を信じない女性精神科医と霊媒師の男性が依頼人に取り憑いた精霊と奮闘?するPoVホラー
どうやらシリーズものの様子(本作しか見てない)

取り憑いた精霊の種族や性別、契約の内容などが細かにあり、対話を試みながら除霊を試みるのが中々新鮮に感じた
また呪いを主導で行っているのが精霊ではなく人間というところも面白い
トイレ術とかいう謎の単語が出てきた時はシリアスと見せかけたギャグかと思ったけど、術そのものはかなり悪趣味で良かった

とまあ、世界観や脚本はかなり好みなんだけど、映画としてはとにかく冗長
もうちょっと探索削って詰めてくれればもっと見やすかった気がする
ホラーの演出も映像がブレる→デッッッカい音で脅しにかかる→目つきの悪い女(もしくは怪我人)がフレームインのワンパターン
とにかくデッッッカイ不愉快音を鳴らしてきて、最後の最後までデッッッカ不愉快音のゴリ押し
主人公もとりあえず叫んどけみたいな感じで叫ぶ
聴覚過敏や雑音が苦手な人は音量に気をつけた方がいいと思われる(結構キツかった)

好きなところ
・狡猾な精霊と人間の魔術を介した駆け引き。こういうの珍しい気がする
・精霊や魔術の設定全般
・床下に動物の臓物や骨を大量に仕込むとかいう精霊抜きにしてもガチでおぞましい嫌がらせ。こんなことしてくる人間が近所にいるだけでキツい
・ドラレコの映像も使ってくるところ
・火に油を注ぐ無能霊媒師。お前みたいなのがいないと面白くないんだよね

苦手(残念)なところ
・精霊と結婚しているおっさん。ただの羊飼いの筈なのに村の細かな因縁を全部知っててペラペラ解説するし、なぜか村で生まれた奇形児の写真全部スクラップしてるし、まるで当然のように精霊と結婚しているというご都合の塊。このおっさんの要素を分解していろんな所に撒いとけ
・PoVではあり得ない筈の画角や映像が度々挟まるのが気になる……
・長いとにかく長い
・とにかく長いのに、話の根幹に関わる大事な話は終盤でバーっと一気に出されるのが、この

面白いところはあるけど、とにかく長くてせっかくの面白さが薄れて感じるちょっと残念な映画