すとんこ

3人の信長のすとんこのレビュー・感想・評価

3人の信長(2019年製作の映画)
3.0
DVD所有(レンタル落ち中古367円)

戦国の世、天下布武を掲げ破竹の勢いで乱世を戦い抜く武将・織田信長。その信長が敵の手に落ち囚われてしまう。しかも3人。果たしてどの信長が本物じゃ?って話☆

歴史物は好きだけど、歴史にはとんと疎いわたくし、このような話、もしくはこれに類するような話があったかどうかは知りませんが(多分、フィクション)、要人の影武者が何人か存在しても何ら不自然ではないですよね。

1560年、桶狭間の戦いで圧倒的不利な状況から今川義元を破った信長、それから10年後、朝倉義景討伐の最中、浅井長政の裏切りに合い、唯一の撤退戦となった金ヶ崎の戦いにおいて、今川軍の残党に捕らえられてこのような状況になったという設定。面白い。

3人三様に信長らしくもあるし、らしくもない。とても舞台映えしそうなシチュエーション&会話劇。

本物以外を殺してしまうと今川家の恥になるとか、拷問の手がヌルかったりとか、結局、このシチュエーションを成立させるためのアプローチにしか見えず、安心してのほほ~んと観ていたら、一転、信長ではない者への執拗な顔面殴打を見せつけることによって自白を促す場面はゾッとしてしまった。

誰が本当の信長なんだろう?と観ながら考えていくのが楽しい一本(^_^)☆
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