ようこやまもと

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版のようこやまもとのレビュー・感想・評価

5.0
禁酒法時代のアメリカ、ニューヨークの貧困街を舞台に、ギャングとして生きた男たちの人生を描く。

時にバイオレンスや性的なシーンに胸を痛めたが、全体として、不思議とクラシカルな上品さが漂う。時代に翻弄される男たちの単に「友情」とは説明できない深い人間関係は、脆いようで強く、切ない。
決して綺麗で単純ではない彼らの人生であるが、人間の普遍的な感情で溢れている。過去の喜びも過ちも時の流れの中で、ただ思い出となっていくが、その過去は間違いなく今に繋がっている。その深みと重みがずっしりと、くる。余韻が凄まじい、。

美しくノスタルジックなエンニオ・モリコーネの音楽とともに、4時間という濃厚な人生のドラマを堪能あれ!