GGメーン

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのGGメーンのレビュー・感想・評価

5.0
個人的人生ベスト級映画!!もう何から何まで最高です!現代版アメリカ青春映画として素晴らしい作品。アメリカの青春と日本の青春とではもちろん文化的ギャップはあるんだけど、この作品は自分の学生時代と重ね合わせるというよりかは、愛おしくなる登場人物達が卒業前に後悔なく楽しんでいる姿を見てこっちが幸せになっちゃう。そんな映画です。映画全体が希望と前向きな可能性にあふれていて、見ているだけで心が躍ってきます。卒業アルバムとか卒業DVDを卒業してから数年後に見た後笑顔になっている感覚に似ているので、僕はこの映画を「卒アル映画」と勝手に呼んでいます。そんなハッピーキラキラ青春な一方で、サントラがバッキバキにかっこいい。そのギャップもたまりません。

まず驚きだったのがジェンダーの描き方。変に肩に力を入れることなく、ただそこに存在しているという本当の意味での平等的な扱いに共感しました。そこがメインテーマではないのにやたら「配慮してますよ」と強く主張する作品が多い中で、こういった描き方はもはや模範解答でしょ!

そしてなんといってもキャラクターたちの輝き方!もうこれに尽きますね。たぶん舞台となっている学校は偏差値高めのリベラル色強めな学校で、登場人物たちはみんな自分の個性に誇りを持って生きています。だからこそ各々キラキラしているし、根は本当に良い奴らばっかり。主人公たちがパーティ―に着いた時も全然歓迎してくれてる。これ普通の学園モノならスクールカーストとかで上位の奴らがからかう流れなんだけど、それは起きない。その雰囲気がゆえに全員のことが恋しくなって、最後に卒業していく姿に「皆よかったなあ泣」と言いたくなっちゃう。卒業式前日の彼らしか見てないのにそんな気持ちにさせてくれるこの映画は、この先もずっと愛し続けたい映画です。
GGメーン

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